【ゆうゆうLife】特養の待機者対策 横浜市が“ゼロ作戦” [生活]
横浜市のような施策がとられればよいが財政は厳しくなるばかり・・・・・・・・・・・・
【ゆうゆうLife】特養の待機者対策 横浜市が“ゼロ作戦”
10月2日7時56分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091002-00000030-san-soci
■市民ら「助かった」
特別養護老人ホームに入りたくても入ることができない待機者は全国に約40万人いるとされる。特に地価が高い都市部では施設不足が深刻で、申し込んでから数年待ちは当たり前。そんな中、横浜市が年間10カ所のペースで特養ホームを増設する“待機者ゼロ作戦”を展開し、話題を呼んでいる。(清水麻子)
「これで、ようやくほっとできそうです」
川端真理子さん(45)=仮名=は先月、二世帯住宅で一緒に暮らしていた認知症の実母(69)=要介護3=を横浜市内の特養ホーム「大樹の郷」に入居させることができた。
在宅介護を続けようと思っていた真理子さんだが、特養ホームを視野に入れるようになったのは、父(76)=要支援1=にも認知症の症状が出てしまったからだ。母は時々、食事を作ろうと鍋を空炊きしてしまう。危ないと思った真理子さんがガスの元栓を閉めると、父が「火がつかない」と大騒ぎした。
両親の介護と子育て、そして仕事。数々の重圧が真理子さんを襲ったが、介護保険のヘルパーに頼るだけでは生活が回らなくなった。
真理子さんは正社員からパートに変わり、時間をつくった。それでも精神的に限界に達し、複数の特養ホームに申しこんだ。1年間は何の音沙汰(さた)もなかったが、近所に新しい特養ホームができると聞き、早速申し込んだ。すると、すぐ入居が許可された。
真理子さんは「救われた、と思いました。知人から『新しくオープンする施設は一気に多くの人を募集するので狙い目』とアドバイスされたんですが、本当でした」と、うれしそうに語る。
◇
■都市部不足、深刻
横浜市が、特養ホームの待機者を減らす作戦を始めたのは平成15年度。前年、待機者減らしを公約として戦った中田宏前市長が就任したためだ。
市高齢施設課によると、16年から2年間で22施設新設し、現在も年間900床(8~9施設程度)の整備を続けているという。
担当者は「整備率はそれまで、政令市の中で全国平均を下回っていたが昨年度は全国5位に上がった。高齢化がピークを迎える約10年後までには、要介護度3以上で家族介護力に欠ける『緊急性の高い人』が1年以内に入れるようにする」と自信をのぞかせる。
年間50億円程度の市税や市債を投入。市内で特養ホームを建てる意欲を示した社会福祉法人に対し、建物代の3割程度の建設費やローン利子分を補助するなどした。
その結果、全国の社福法人から応募が寄せられた。真理子さんの母が入居する「大樹の郷」を運営する社福法人「緑樹会」は、もともと徳島県の法人。柏木知美施設長は「徳島では県の規制があり、新しい特養を建てられない。横浜市の施策には非常にメリットを感じた」という。
一方で、全国的に特養ホームは不足し、1人暮らしや要介護度が高いのに特養ホームに入れない“介護難民”も目立っている。
特に都市部の状況は深刻で、厚生労働省の19年の調べでは、特養などの介護保険3施設の整備率(65歳以上人口に占める特養ホームのベッド数の割合)は東京都が2・2床でワースト1。神奈川県(2・5床)、千葉県(同)、埼玉県(2・6床)、大阪府(2・7床)-と首都近郊などが続く。
これらの都府県には、これまで地方から多くの人が流入し、他の都道府県に比べて今後、著しく高齢化が進むことが予想されている。
一方で、老後資金の糧である年金収入もそう多くは期待できない。淑徳大学の結城康博准教授(社会保障)は「裕福層しか入れない有料老人ホームなどではなく、低所得者を含め、すべての高齢者の老後のセーフティーネットである特養が必要だ」と、特養ホームの整備の必要性を訴える。
しかし、首都圏の都府県や政令市の担当者らからは「特養の整備は高く、財政難の中、市税を投入できない」「地価が高くて、手を挙げる法人がいない」などと、切実な声が聞こえてくる。
結城准教授は「増やしていかないと特養に入れないため、入った無認可施設が火事になり多くの高齢者が亡くなった『たまゆら』のようなことがまた起こる。介護保険料を上げてでも増やす努力をしていくべき。都道府県や政令市も公募をかけて終わりではなく、横浜市のように法人に働きかける『営業努力』が必要だ」と指摘する。 .
【ゆうゆうLife】特養の待機者対策 横浜市が“ゼロ作戦”
10月2日7時56分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091002-00000030-san-soci
■市民ら「助かった」
特別養護老人ホームに入りたくても入ることができない待機者は全国に約40万人いるとされる。特に地価が高い都市部では施設不足が深刻で、申し込んでから数年待ちは当たり前。そんな中、横浜市が年間10カ所のペースで特養ホームを増設する“待機者ゼロ作戦”を展開し、話題を呼んでいる。(清水麻子)
「これで、ようやくほっとできそうです」
川端真理子さん(45)=仮名=は先月、二世帯住宅で一緒に暮らしていた認知症の実母(69)=要介護3=を横浜市内の特養ホーム「大樹の郷」に入居させることができた。
在宅介護を続けようと思っていた真理子さんだが、特養ホームを視野に入れるようになったのは、父(76)=要支援1=にも認知症の症状が出てしまったからだ。母は時々、食事を作ろうと鍋を空炊きしてしまう。危ないと思った真理子さんがガスの元栓を閉めると、父が「火がつかない」と大騒ぎした。
両親の介護と子育て、そして仕事。数々の重圧が真理子さんを襲ったが、介護保険のヘルパーに頼るだけでは生活が回らなくなった。
真理子さんは正社員からパートに変わり、時間をつくった。それでも精神的に限界に達し、複数の特養ホームに申しこんだ。1年間は何の音沙汰(さた)もなかったが、近所に新しい特養ホームができると聞き、早速申し込んだ。すると、すぐ入居が許可された。
真理子さんは「救われた、と思いました。知人から『新しくオープンする施設は一気に多くの人を募集するので狙い目』とアドバイスされたんですが、本当でした」と、うれしそうに語る。
◇
■都市部不足、深刻
横浜市が、特養ホームの待機者を減らす作戦を始めたのは平成15年度。前年、待機者減らしを公約として戦った中田宏前市長が就任したためだ。
市高齢施設課によると、16年から2年間で22施設新設し、現在も年間900床(8~9施設程度)の整備を続けているという。
担当者は「整備率はそれまで、政令市の中で全国平均を下回っていたが昨年度は全国5位に上がった。高齢化がピークを迎える約10年後までには、要介護度3以上で家族介護力に欠ける『緊急性の高い人』が1年以内に入れるようにする」と自信をのぞかせる。
年間50億円程度の市税や市債を投入。市内で特養ホームを建てる意欲を示した社会福祉法人に対し、建物代の3割程度の建設費やローン利子分を補助するなどした。
その結果、全国の社福法人から応募が寄せられた。真理子さんの母が入居する「大樹の郷」を運営する社福法人「緑樹会」は、もともと徳島県の法人。柏木知美施設長は「徳島では県の規制があり、新しい特養を建てられない。横浜市の施策には非常にメリットを感じた」という。
一方で、全国的に特養ホームは不足し、1人暮らしや要介護度が高いのに特養ホームに入れない“介護難民”も目立っている。
特に都市部の状況は深刻で、厚生労働省の19年の調べでは、特養などの介護保険3施設の整備率(65歳以上人口に占める特養ホームのベッド数の割合)は東京都が2・2床でワースト1。神奈川県(2・5床)、千葉県(同)、埼玉県(2・6床)、大阪府(2・7床)-と首都近郊などが続く。
これらの都府県には、これまで地方から多くの人が流入し、他の都道府県に比べて今後、著しく高齢化が進むことが予想されている。
一方で、老後資金の糧である年金収入もそう多くは期待できない。淑徳大学の結城康博准教授(社会保障)は「裕福層しか入れない有料老人ホームなどではなく、低所得者を含め、すべての高齢者の老後のセーフティーネットである特養が必要だ」と、特養ホームの整備の必要性を訴える。
しかし、首都圏の都府県や政令市の担当者らからは「特養の整備は高く、財政難の中、市税を投入できない」「地価が高くて、手を挙げる法人がいない」などと、切実な声が聞こえてくる。
結城准教授は「増やしていかないと特養に入れないため、入った無認可施設が火事になり多くの高齢者が亡くなった『たまゆら』のようなことがまた起こる。介護保険料を上げてでも増やす努力をしていくべき。都道府県や政令市も公募をかけて終わりではなく、横浜市のように法人に働きかける『営業努力』が必要だ」と指摘する。 .
2009-10-02 09:15
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