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祇園祭、新町衆が支えます マンション住まい…旧住民と協調 [文化]

文化を継承するためには新旧融合も必要

祇園祭、新町衆が支えます マンション住まい…旧住民と協調
7月16日14時45分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090716-00000578-san-soci

 1100年間続く祇園祭の舞台裏が変わりつつある。代々町衆によって守り伝えられてきた祭だが、住民の高齢化が進んだことで、マンションなどに住む“新町衆”の存在感が増してきている。今年は菊水鉾が新築マンションと渡り廊下で連結し、蟷螂(とうろう)山では新作のわらべ唄(うた)を、マンションの子供たちが歌う。計32の山鉾町によって温度差はあるものの、新旧住民の協調が進んでいる。

 ■交流つなぐ「橋」

 京都中京区の室町通に面した菊水鉾では今年、鉾の上部と新築マンションの2階ベランダを結ぶ「橋掛かり」が登場した。幅約1・2メートル、長さ約6メートル。真新しい鉄筋造りの建物と鉾を、ヒノキ製の渡り廊下がつないでいる。

 菊水鉾保存会にとって、橋掛かり設置は長年の懸案だった。菊水鉾も、江戸時代の大火で鉾が焼失する以前は橋掛かりがあったとされ、復活が大きな願いだった。保存会の猪田浩市理事長らがマンションの新築計画を知り、橋掛かりの設置について施主と交渉し、実現した。猪田理事長は「かつての姿に戻せてうれしい。マンションの方にも、祭りを理解し、今後協力していただければ」と期待を込める。

 ■新作わらべ唄

 からくり仕掛けのカマキリの飾りで知られる蟷螂山(中京区)では今年、縁起物のちまきなどを売るときに歌われるわらべ唄が新しく作られた。宵々々山(14日)から宵山(16日)にかけ、3~12歳の子供たち十数人が披露。ほとんどが数年前から町内に立ち並んだマンションの子供たちだ。

 蟷螂山は江戸末期の兵火で山が大破して以降、昭和56年までの117年間、巡行に参加できなかった。本来は山鉾町ごとに伝わるわらべ唄もこのとき途絶え、他町のわらべ唄をアレンジして歌っていた。

 新作曲の歌詞には「からからからくり」「カマキリおみくじ」など山の特徴を織り込んだほか、「パンフレットどうどすえ」「Tシャツどうどすえ」と横文字言葉も採用した。

 蟷螂山保存会の城野充会長は「現代の子供が歌うわらべ唄で、いずれこれが伝統となるはず」という。

 ■「将来は理事長も」

 新旧住民の協調は、旧住民の高齢化が進む各山鉾町共通の課題だ。

 浄妙山(中京区)の町内では6年前、廃業した呉服商の跡地にマンションが建った。新住民は近所付き合いが疎遠になりがちだが、保存会では関心を持ってもらおうと積極的に参加を呼びかけた。浄妙山保存会の高谷皎二(こうじ)理事長は「今では縁起物のちまき作りなどにも参加してくれる」と喜ぶ。

 町内に巨大マンションを抱える鯉山では今年、2人のマンション住民が新たに保存会に加わった。

 マンションの135世帯に対し、古くからの住人は7世帯。協調は大きな課題だ。鯉山保存会の山本彰彦理事長は「祭りの存続を考えると協調していきたい。将来は理事長に就任してもらってもいい」と話した。


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