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新型インフル診断 ウイルス感染即発光 長浜バイオ大など開発 検疫で実用化へ [医療]

検査時間が短くなり有効。早期実用化を

新型インフル診断 ウイルス感染即発光 長浜バイオ大など開発 検疫で実用化へ
12月9日15時45分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081209-00000106-san-soci

 猛毒の新型インフルエンザウイルスなどを瞬時に検出し、診断時間を従来の20分から3~5分へと大幅に短縮できる検査法を長浜バイオ大(滋賀県長浜市)などの共同研究チームが研究開発し、バイオ機器メーカーと実用化に乗り出したことが9日、分かった。判定時間が短く、重症度も分かるため、海外からの旅行客が多数入国する成田空港など国際空港の検疫チェックに威力を発揮できると研究チームは説明している。1年後の実用化を目指すという。

 ウイルスの抗体に付着できる、光を発する分子の形をした「標識」(印)を利用。同大の長谷川慎講師は「ウイルスの抗体があれば『標識』は容易に作ることができるし、感度は従来の検査法の100倍だ。病原体の種類ごとに『標識』を作り出せば、はしかや食中毒、ピロリ菌でも応用できる」と話している。

 現在の検査法は、試薬を塗った棒にのどの粘膜を付け、試薬が変色するまで20分ほど濃縮を待ち、ウイルスの有無を確認する。

 研究チームによると、新開発の検査法では、レーザー光線を当てると瞬時に蛍光色を発する分子状の「標識」を作製。これを入れた溶液にのどの粘液を混ぜてレーザーを照射すると、感染していればウイルス表面のタンパク質に付着した「標識」が発光し、3~5分以内にウイルスの有無を診断できるという。ウイルスの数を測定できるため重症度も分かり、患者を一人でも見過ごせない空港検疫などの水際対策にとって有力な検査法になりそうだという。

 厚生労働省は先月、新型インフルエンザの流行を水際で食い止めることを目的にした初の対策協議会を成田空港で発足させた。世界約100都市を結ぶ成田空港の場合、利用客は年間3500万人以上で、1日当たり約10万人。ところが、水際チェックに当たる厚労省成田空港検疫所の検疫課職員は51人しかいない。

 国際空港のような人の出入りが激しい場所では、感染を確認した旅客を速やかに隔離し、拡大を防ぐ必要がある。水際で正確かつ短時間に感染者を見分ける検査法の実用化は待ったなしで、厚労省結核感染症課は「素早くできる高感度の検査法の開発は歓迎だ。専門的な検証は必要だが、新しい手法で注目できる」としている。

 国立国際医療センターの工藤宏一郎国際疾病センター長の話「新型インフルエンザの対策には速さと簡単さ、正確さが何より大事。その意味で有望な研究成果といえる。空港のように一度に大量の人々が行き来する現場では、感染症に対して速やかな判断が求められるから、特に効力を発揮するのではないか。機械を使うため、コストや操作の簡便性が課題になるだろう」

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